肌の健康成分

葉酸とビタミンB12

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縁の下の力持ち、隠れたビタミンの活躍に注目!

葉酸もビタミンB12も、同じビタミンB群に属しています。どちらも体内の細胞が細胞分裂によって生まれ、成長するのに必要な栄養素です。医学的には、神経細胞が修復されるときや貧血を改善するときに必要になるといわれていますが、経験的に肌のつややかさにも大きな影響を与える栄養素といえるでしょう。

この2つの栄養素は、欧米化した現代の食生活では不足しやすいようです。どちらも欠乏すると、巨赤芽球性貧血という悪性貧血が発症します。普段あまり耳にすることのない栄養素ですが、つやのある美しい肌には欠かせません。

この機会に、葉酸とビタミンB12について学び、日頃から不足させないよう気をつけたいものです。

葉酸とビタミンB12のQ&A

Q.葉酸やビタミンB12は、どのような食品に多く含まれているの?

葉酸は、葉の多い野菜に含まれています。私たちの体のなかではつくることができないので、食べ物からとることが必要です。
ビタミンB12は、動物の肝臓に多く含まれています。ほかには、動物の肉、魚介類、微量ですが乳酸などに含まれています。食べ物の好き嫌いのある人や、特に完全な菜食主義の人は、ビタミンB12が欠乏しやすく、サプリメントなどで補う必要があります。最近、話題になっているビール酵母には、葉酸とビタミンB12が、それぞれほどよく含まれているのでおすすめです。

Q.葉酸やビタミンB12は、肌にどのような影響を与えるの?

皮膚は表面から表皮、真皮、皮下組織の順で構成されています。表皮と真皮の境目には、細胞分裂をくり返す胚芽細胞がびっしりと並んでいます。この胚芽細胞が活発に細胞分裂をくり返せば、表皮はつねに新しい細胞で満たされます。逆に、胚芽細胞の細胞分裂のペースが鈍ると、表皮は古い細胞が長く残ることになります。
細胞分裂によって新しく生まれた表皮の細胞は、やがて角質化し、垢となって皮膚の表面からはがれ落ちていきます。はがれ落ちるまでの期間は20歳ぐらいの若い人で28日、40歳を超えると約40日になります。つまり、加齢とともに皮膚の表面には、古い細胞が多く残ることになります。それが肌のくすみとして感じられることになり、肌の若々しさに影響します。それでは、なぜ加齢とともにはがれ落ちるまでの期間が長くなるかというと、細胞分裂のペースが遅くなるためです。
したがって、いつまでも若々しい肌を保つためには、加齢とともに遅くなる胚芽細胞の細胞分裂のペースを速めなければいけません。このとき、細胞分裂がスムーズに行われるのに必要な栄養素が葉酸とビタミンB12です。とくに、ストレスや過労、考え事が多すぎるとき、妊娠中などには、肌以外で葉酸やビタミンB12が使われ、表皮の細胞分裂のために利用されにくくなります。過労やストレスがたまって疲れているときなどに、肌の老化が急に進んだように感じられるのは、葉酸やビタミンB12の不足が原因だったのです。

Q.葉酸とビタミンB12は働きが似ているけど、片方だけでも効果はある?

ビタミンB12は単独でとっても効果を期待できますが、葉酸はビタミンB12がないと働かないというわがままなビタミンです。葉酸そのものが十分でも、ビタミンB12が不足していると効果は期待できません。ですから、葉もの野菜で葉酸をとるときは、ビタミンB12の多い動物性食品を一緒にとる様心がけてください。このことは、美肌のためだけでなく、栄養バランスの面からも大切だといえるでしょう。

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