肌の健康成分

プラセンタ

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プラセンタでつやとハリのある白くて美しい肌を

プラセンタ(胎盤エキス)には、体中のあらゆる細胞の成長を活発にする物質がたくさん含まれており、当然、肌に対しても優れた効果を発揮します。

肌の生まれ変わりの期間を短くして、若々しい肌を保つ上皮細胞成長因子、ハリのある肌をつくる線維芽細胞成長因子、シミ・ソバカスを薄くするメラニン細胞抑制因子など、美しい肌をつくるのに必要な成分がたっぷりと含まれています。
つまり、プラセンタは肌を元気にする応援物質と、肌とキズつける働きをする物質の力を抑える成分の両方をあわせ持っているわけで、この2つのW効果で、つやつやとハリのある白くて美しい肌をつくってくれるのです。

化粧品の成分としてこれまで使われていた牛のプラセンタは狂牛病との関係で、使用禁止となりましたが、ヒトプラセンタは医療用として現在も活用されています。また、美肌用化粧品として、狂牛病の心配のない豚のプラセンタの使用も検討されています。

プラセンタのQ&A

Q.「プラセンタ」って、何?

プラセンタとは、もともとは「胎盤」を意味しますが、今では、胎盤から抽出された成分全体を実用的に「プラセンタ」と呼んでいます。このうち、美肌成分としては、肌のハリやつやを保つのに必要なコラーゲンやエラスチンをつくる細胞を元気にする線維芽細胞成長因子、新しい肌の細胞がどんどん生まれてくるように手助けする上皮細胞成長因子、メラニンができるときに作用する酵素の働きを抑えシミ・ソバカスを防ぐメラニン細胞抑制因子などがあります。
このほかにも、皮膚の新陳代謝を活発にして肌の老化を防ぐウラシル、アデニン、グアニンなどの各種核酸も含まれています。ただ、抽出方法によって、どのような成分が含まれるかが異なります。

Q.医療用のプラセンタは医療現場でも美肌成分として利用されているの?

胎盤(プラセンタ)からの抽出物は、「ラエンネック」や「メルスモン」という薬品名で、注射薬として医療現場で利用されています。本来は肝炎や高年期障害の治療として保険適用されていますが、むしろ美白や容姿、体力、意欲の回復の特効薬として人気が高いようです。
内服薬もありますが、アメリカから輸入することになります。輸入された内服薬を常備している医療機関もあります。

Q.プラセンタは危ないって聞いたけど、大丈夫?

これまで、美白化粧品には、牛のプラセンタが利用されていました。ところが、欧米で狂牛病が流行し世界的に牛の成分に対して過敏反応を示すようになりました。ヨーロッパでは「牛肉は二度と食べない」と断言している人も大勢いるそうです。そのような状況から、感染の可能性を考慮し、牛の胎盤から抽出した成分の利用は禁止されました。でも、医療法で利用しているのは、人間のプラセンタですので心配はありません。また、現在、狂牛病の心配のない豚のプラセンタを化粧品として使うことも検討されています。

Q.なぜ、プラセンタでアトピー性皮膚炎が治るの?

プラセンタがどのようにしてアトピー性皮膚炎に効くのかについては、千葉大学などで研究されていますが、正確なメカニズムはまだ解明されていません。アトピー性皮膚炎では、何かの異変で機能の高まったリンパ球が皮下に多く観察され、そのリンパ球が皮膚を攻撃するのが直接の原因といわれています。メカニズムを解き明かす仮説として有力なのは、プラセンタのある成分(未知)が、そのリンパ球にアポートシスという変化を起こさせる作用がある、というものです。アポートシスとは、細胞そのものがみずから自己消滅していく変化のことです。つまり、プラセンタの成分によって、異変機能を持ったリンパ球が、自然に滅びてなくなってしまうというのではないか、という説です。

Q.胎盤エキスということはプラセンタってホルモン?それなら副作用が心配・・・

医療用として精製されたプラセンタには、ホルモン成分は含まれていません。プラセンタに含まれているある成分に、もともと体内に存在しているホルモンを調節する働きがあるのです。ですから、プラセンタにはホルモン剤のような副作用はなく、安心です。

Q.男性もスキンケアをする時代。でも男性がプラセンタを使っても平気?

ホルモンの成分が含まれているわけではないので、男性に投与してももちろん構いません。男子に投与しても、女性と同様に男性に肌つやよくなる効果も認められ、若々しい姿に変わっていきます。このほか、男性には、とくに生活意欲面の回復効果が大きいようです。日常の生活意欲が低下して、おもしろくない毎日を送っていた人が、急に元気になった例がよく見られます。

Q.注射じゃ面倒。内服できるようなカプセル状のヒトプラセンタはないの?

内服剤もあり、その効果は注射薬に劣るものではありません。ただし、日本国内では認可されていないので、アメリカから輸入しなければいけません。この内服剤は、アメリカでは国立衛生研究所が定めた「容姿、体力、意欲の回復」のメニューの1つに定められています。このプロトコールには、カプセル剤にしたヒトプラセンタを大量投与(1日12カプセル)し、成長ホルモンの注射も同時に行うなどのメニューが含まれています。日本の医療機関でも、同じような容姿、体力、意欲の回復プログラムが行なわれています。日本では、希望者の体の状態と目標に応じて、処方内容のパターンを工夫をしています。

Q.ヒトプラセンタは化粧品に利用されないの?

もともと厚生労働省からの口頭通達では「ヒトプラセンタの化粧品への使用は自粛すること」といわれていました。そのため、化粧品ではヒトプラセンタは使用されず、牛のプラセンタが使用されていました。しかし、2001年4月1日の規制緩和の際、化粧品の材料として使ってはいけない成分に、ヒトプラセンタは含まれていませんでした。このことは、ヒトプラセンタを使用した化粧品を製造してもいいということを意味します。今後は、化粧品メーカー各社がヒトプラセンタを使った製品を販売するようになるかもしれません。

Q.プラセンタの美肌効果って、どのくらいパワーがあるの?

プラセンタ化粧品が美肌効果をうたっていたように、プラセンタを長時間、注射または内服していると、たしかに肌が白くなります。それも、透きとおるように白く、またハリがあってきめの細かい肌になっていきます。併用してビタミンCを飲んでいると、その効果はますますはっきりとあらわれます。この場合、肌が白くなるメカニズムとして、以下の2点が重要と思われます。

1.皮膚のターンオーバー期間が短くなる
プラセンタの成分の1つである上皮細胞成長因子の作用で、皮膚の細胞が誕生してはがれ落ちるまでの周期が短くなります。40歳以上では、その周期が約40日に伸びていたのが、20歳の頃の28日周期に近づいていきます。皮膚の細胞は皮膚の表面に長くとどまるほど、くすんでにぶい色になりますが、皮膚表面につねに若い細胞が顔を出すようになるので、きめ細かく白く感じられるようになります。

2.紫外線など、外界からの種々の刺激の影響を受けにくくなる
皮膚表面は摩擦や打撃などの物理的な刺激だけでなく、紫外線、化粧品などの化学的刺激をいつも受けています。その刺激により、表皮と真皮の境目に存在するメラニン細胞が活性化されたり、突然変異を起こしたりします。日焼けすると肌が黒くなるのは、メラニン細胞が紫外線の刺激で活性化されるからです。また、シミやソバカスができるのは、メラニン細胞が紫外線や化学物質の刺激により、遺伝子にキズがつき、異常な働きをするようになるからです。
その点、プラセンタに含まれるある成分は、細胞の突然変異を予防します。このことは、もともとヒトプラセンタが胎盤から抽出した因子であること、そして、胎盤には、受精卵から赤ちゃんができるまでの過程で、複雑な細胞分裂をくり返しながら、ミスを起こさず、ひとりの人間を生み出す因子がたくさん含まれていることを考えれば、あたりまえのことといえるかもしれません。以上のような理由で、プラセンタを投与すると、肌が刺激を受けにくくなり、生まれたての赤ちゃん(まだ皮膚は外界の刺激を受けていない)と同じような、肌の状態へと導いていくこができるのでしょう。プラセンタは、こうした美肌効果だけでなく、さまざまな方面から美肌を支えてくれます。おそらく美肌効果はほかに例を見ないほど、圧倒的なパワーであるといってもいいすぎではないでしょう。

Q.プラセンタで肌のハリがよみがえるのはなぜ?

肌のハリ(弾力)は、皮下組織の状態によって決まります。皮下組織にはコラーゲンやエラスチンが網の目のように、ゆるやかに張りめぐらされています。コラーゲンとエラスチンのつくる網の目の間には、脂肪細胞が埋め込まれており、それらの隙間はヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ヘペラン硫酸などで満たされています。ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ヘペラン硫酸は、ねっとりとした液性成分(ゲル状)で、まさに肌の弾力を築きます。コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ヘペラン硫酸をつくるのは、線維芽細胞と呼ばれる細胞です。したがって、肌の弾力は、線維芽細胞の数と活性度によって決まることになります。
プラセンタには、線維芽細胞成長因子が含まれています。この成分が働きかけて、線維芽細胞の働きが高まり、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸など、十分な量の皮下組織成分がつくられるため、肌の弾力がよみがえるのだと思われます。

Q.プラセンタでシワも消えるの?

皮膚は、表面から表皮、真皮、皮下組織の順にできています。表皮の面積、真皮の面積、そして皮下組織の体積がぴったりとつりあっていれば、シワはできません。もし、皮下組織の体積がやや多めなら、真皮と表皮はパンッと張った状態になります。逆に皮下組織の体積がやや少な目になると真皮と表皮はあまってしまい、軽くたるんでしまいます。目尻や口の横(口角部)、おでこ、関節の内側、外側などよく動かす部分は、可能性を保つために真皮、表皮にはいわゆる「遊び」の部分がもたせてあり、ややあまった状態になっています。そのため、目尻や口角部分には、年齢とともに、やや深めのシワができやすくなります。ダイエットをして体重を大幅に落としたような場合も、皮下脂肪が減るために皮下組織のボリュームが減り、皮膚がたるんでしまいます。逆に体重が増えていくときは、皮下組織のボリュームが増えるため、肌は張った状態になります。また、年齢とともに肌のハリを保つ皮下組織の成分(コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ヘペラン硫酸)の量が減るので、皮膚表面は小ジワができやすくなります。
プラセンタには、線維芽細胞成長因子が含まれていますので、加齢により働きの衰えた線維芽細胞を再び活性化することができます。全身的にコラーゲンやヒアルロン酸など皮下組織の量が増えるため、肌のハリはよみがえり、小さなシワは目立たなくなってきます。ただ、たとえプラセンタといえども、口角などにできた深めのくっきりジワがすぐとれるほど、劇的な効果があるわけではありません。くっきりジワをとりたいときは、あまった皮膚を切り取るか、その部分に皮下組織を注入して皮下組織量を増やすしかないでしょう。

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