肌の教室

ターンオーバー

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肌年齢を左右する「ターンオーバー」とは?

ここで、皮膚の一番表面にある表皮の構造についてお話しておきましょう。

表皮の下のほうでは、胚芽細胞が細胞分裂をくり返して、新しい細胞が生まれています。新しい細胞がどんどん生まれてくるため、古い細胞は次第に上へ、上へと押し上げられていきます。この間に細胞は「角化」という変化を起こしていきます。細胞分裂を起こす際には、ビタミンB12が関与してきます。このビタミンB12を上手に活用できる人は、肌の若々しさを保つことができます。

角化というのは、細胞が自分のなかにケラチンというタンパク質をどんどんつくり、やがてケラチンであふれ返って核もなくなり、丸ごとケラチンに置き換わってしまう状態をいいます。こうした変化は、皮膚の表面を守ろうとして細胞が丈夫なかたちにつくりかえられるために起きています。

こうして皮膚の表面を保護するために変化した細胞が集まって、「角質」となります。角質は皮膚表面で外部の刺激から肌を守るバリアの役割を果たしますが、やがて垢となってはがれ落ちていきます。

こうした一連の胚芽細胞の活動、つまり新しい細胞が生まれてから垢となって剥がれ落ちていくまでの期間を「ターンオーバー」といいます。

皮膚が生まれ変わる「周期」

そして、一度ターンオーバーして表皮細胞が入れかわるのに、普通約28日間かかります。だいたい、細胞が1個分裂すると角質のうち細胞の1個分がはがれ落ちると考えてください。このように、皮膚は28日周期で生まれ変わっているのです。

ところが、加齢とともに胚芽細胞の活動力が次第に失われ、28日周期であったターンオーバーもやがて35~40日周期になっていきます。

つまり、同じ表皮であっても、若いときは28日前にできた細胞であったのが、40歳を超えると、40日も前のものになってしまいます。この差が、肌のくすみとして、見た目にもはっきりととらえられるようになってくるのです。

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